Saku†Channel Dearな手記

イマジナリィな私たちのリアル。

多重人格・解離性障害についてまとめてみた。from.Ray

こんにちは、Rayです。

 

f:id:Dear_our_Dreams:20190311094012j:image

 

最近、ずっと考えてしまう事があります。

 

私のような解離を起こした知人の話 from.Ray - Saku†Channel Dearな手記

 

この記事で書いた知り合いですが……

 

割とまだ軽め(?)の解離だろうと思いきや、ガチの多重人格(解離性同一性障害)の方かもしれないと思っているのです。

 

今回は、解離つながりでIF(イマジナリーフレンド)と繋がるところもある

解離性障害解離性同一性障害(DID)について書いていきますね。

 

目次

 

 

解離について

そもそも解離とは

解離性「障害」だから、解離は悪いものだろうと思いがちですが、ヒトの脳に備わった機能で実は身近なものです。

 

  • 何かに没頭しすぎて、人が声をかけると驚いてしまった・または声をかけられても気づかなった
  • 家から目的地までの移動中のことを思い出せない
  • 人と会話したが、その話の内容は忘れた
  • 空想にのめり込みすぎて、それが現実のことのように感じる
  • 何も考えずにボーっとしてしまっていた

etc...

 

これらは健全な範囲の解離とされます。(実際にはうっかり、天然の範囲で済まされる)

 

また、解離はショッキングな出来事があった時に一時的に自我を切り離すことで身を守ろうとする防御機能の役割を果たします。

 

事故に遭う間際の事を覚えてないのはこのためです。

 

強いストレスなどによりこの機能が過剰に働き、自我や生活に支障が起こると解離性障害となります。

 

解離性障害とは

ひとりの人間にある思考や記憶、周囲の環境、行動、アイデンティティなどが切り離され、まとまりがなくなることにより障害が起こります。

多重人格(=解離性同一性障害)を始め、症状により他にも様々な障害があります。

 

  • 解離性健忘……本人にとって辛い出来事が起こった前後の記憶が思い出せなくなる。自分の名前や家族のことなど全て忘れる場合もあり、その場合は「全生活史健忘」と呼ばれる。
  • 離人症……自分が自分であるという感覚が途切れ、外から自分を眺めているような感覚になること。この症状は健常者でもたまに見られることがあるが、頻繁に起こり生活に支障があると診断が下される。
  • 解離性とん走……自分が誰か分からなくなり、突然失踪する。
  • 解離性てんかん……心理的な理由により、昏睡状態・思うように体が動かせない・感覚が失われるなどの症状が起きる。

 

他にも症状により、様々な診断名があります。

 

多重人格(DID・解離性同一性障害)について

とても辛い出来事やストレスに晒された時に「これは自分の身に起こったことじゃない」と脳が思い込むことにより、心の一部分が切り離されます。(解離)

解離した部分が本人とは別のところで人格として成長し、本人の意識を乗っ取って表に現れることがあります。

これがいわゆる「多重人格」です。

 

原因としては

  • 今まで(特に幼少期)におけるトラウマや辛い経験
  • 当事者本人に備わる一定の解離しやすい素質

が主に挙げられます。

 

人格の数や性格は人それぞれで、二人という事もあれば数十人、それ以上になることもあります。

 

  • 本人がコントロール出来ない状態で突然キャラクターが変わる。そのため、周りの人は混乱する
  • ある人格では出来ていることが、別の人格では出来ないことがある。突然物事がうまくいかなくなったり、突拍子のない行動に出る事がある
  • 他の人格がいる間の記憶は途切れていることが多い。人格変化も合わさると、物事のつじつまが合わなくなる。※人格間の伝達などで記憶を共有できる場合もある
  • 暴力・自傷行為などのリスク

 

これらのことにより、生活に支障が起こると「解離性同一性障害(DID)」として治療対象となります。

 

  • これは多重人格でない!!

・お酒を飲むと人が変わり、その間のことを覚えていない

・車のハンドルを握ると人が変わる

・人や場所によって態度が変わる etc...

 

 

人格について

現れる人格は人それぞれ・年齢や性別、個性もそれぞれで、独自のプロフィールを持っています。

人格は性質や役割によって、たくさんの種類に分けることができます。

 

  • 基本人格……最初に人格が複数に分かれた後に生まれる、多重人格の核となる人格。受け身で控えめな場合が多い。眠っている場合もある。
  • 主人格……一番多くの時間、体を支配している人格。治療を求めるのも彼らが多い。典型的な性格としては不安症でいい人・そして頭痛持ち

 

↑の人格たちは、交代人格である場合の記憶を共有してない事が多いです。(繋がっている場合もある)

 

交代人格……基本人格・主人格以外の人格を指す事が多い

 

  • 準主人格……主人格の次に体を支配する時間が長い
  • 子供人格……子供の人格。過去のトラウマなどを背負っている。多重人格者にはこの人格がいる事が多い
  • 異性人格……女性の男性人格は保護の役割が強い。男性の女性人格はあまり表に出てこない。中性、その他の性別の場合もある
  • 救済人格……良心が具現化したような人格。人格たちのことを把握しており、危険を回避したり適切に生きていけるように影響を与える
  • 記録人格……生活史の大体の記憶がある。複数いる場合は、一部分のことを覚えている人格もある
  • 統括人格……意識内部で人格たちを取り仕切る。いつ、誰が表に出るかを管理している。複数いる場合は、状況に合わせて他の人格をまとめたり、一部の人格をまとめている者もある
  • 保安人格……意識内部で人格システム維持のための管理を行う。危険な人格の監視や行動を抑える役割もある
  • 人格断片……人格の断片のような意識。いくつもあることが多く、融合と分離を繰り返す
  • 人外人格……人の形をなさない人格。動物や半人半獣、生物の形をなさないものもいる。大抵は人語を理解し話せるが、鳴き声だけの場合もある
  • 憑依人格……憑依して人格交代するお化けみたいなもの。なお、悪魔や霊が取り付いていたとしても、人格交代しなければこれには当てはまらない

 

http://www.geocities.jp/new_psych/jinkaku.htm

 

治療方法

辛い経験や心的なトラウマに対する、カウンセリングなどによる精神療法・心理療法がメインです。それに伴う不調がある場合は、それを抑えるために精神薬を使うこともあります。

 

治療法の一つに「人格統合」というものがあります。これはバラバラになった人格を一つにまとめる作業となります。

しかし、人格たちにとっては存在を拒否され丸め込まれる・恐怖を感じることが多いです。

そのため人格が複数あったとしても、いくつかの人格が役割分担をし、社会生活が難なく送れるようになればよしという考えもあります。

 

あとは精神疾患全般に言えることですが、

 

  • 通院は定期的に行い、医師の指示に従う
  • 出された薬は適切に飲む
  • 「頑張れ」は禁句
  • 無理をしない。学業・仕事・その他活動量をセーブする
  • 調子が良くなってきたら趣味や生きがいを見つけ、生活習慣を見直す

 

も大切なことです。

当事者本人だけではコントロール出来ないことが多いため、周りの理解と配慮も必要になります。

 

多重人格は犯罪者やサイコパスイメージや色々と分かりづらいこともあり、特に理解されづらい部類だと私は思います。

無理をして深入りする必要はないと思うので、せめて冗談と受け流すような行為や、拒絶はしないであげてください。

(ただし、トラブルや暴力沙汰になりそうで、抑えられそうにない時は距離を置いてくださいね。精神疾患者と関わる時も我が身が一番なのです。)

 

イマジナリーフレンド(IF)による憑依

イマジナリーフレンドによる多重人格……いわゆる「憑依」についても説明しておきます。

 

この場合は多少感覚や趣向が変わる、考え方がIFのものになる程度で記憶は筒抜け、という事が多いです。

(たまに記憶が不完全な場合もあるとは思いますが……)

 

イマジナリーフレンドを持っている・憑依現象があるからといって、解離性同一性障害や他の精神疾患に必ずしも発展するかと言われれば違います。

しかし、イマジナリーフレンドも解離の延長線上とされるため、ストレスやトラウマなどにより制御が効かなくなるとDIDとして治療対象になりうる事はあります。

イマジナリーフレンドを持っていて、精神疾患の存在・メンタル弱い自覚のある人は、自分を含めて気をつけておきたいものですね。

 

タルパの憑依についても大体似たようなものかと思われます。タルパーの皆様、思念体の管理はしっかりと……

 

最後に

多重人格は犯罪者やサイコパスイメージや色々と分かりづらいこともあり、特に理解されづらい部類だと私は思います。

無理をして深入りする必要はないと思うので、せめて冗談と受け流すような行為や、否定・拒絶はしないであげてください。

(ただし、自分ではどうにもなりそうににない時は距離を置いてくださいね。精神疾患者と関わる時も我が身が一番ですので)

 

IFの解離についても、DIDよりは重く受け止める必要はないと思いますが、もし打ち明けられる事があれば出来るだけ受け入れてあげてください。

 

どちらにしても、それ自体を否定されるのが一番辛いので……